ホストの小計100％バックの仕組みを解説

お客様が支払うのは小計ではなく、総計の額

小計について説明した時に、お客様が支払う金額はあたかも小計が全てのように記述しましたが、実際は異なります。
お客様は小計額にTAX（タックス）と呼ばれる税やサービス料を加算された「総計」の額を支払います。

ホストクラブは小計100％バックしても総計との差分の利益を得ている

つまり、小計100％バックで小計額をそのままホストの給料にしても、ホストクラブ側はTAXやサービス料の分を利益としてちゃんと確保できているわけです。
ちなみに、TAXやサービス料は各店で異なりますが大よそ20％～40％分が加算されます。
前段の小計100万円の例だと、実際にお客様が支払う金額は120万～140万となり、ホストクラブ側はホストに100万のお金を渡しても20万～40万の利益があるわけです。

ホストにとって最大級に優遇された給料システム

ホストクラブ側にも利益があるとは言え、明らかに通常の歩合率に比べれば減っています。
ホスト側がかなり優遇されている事実は変わりません。
そのため、小計100％バックは期間限定であったり、一定の資格を持つホストにしか適用されないことが多いです。

すでに指名客がいるホスト経験者・他店からの移籍者

もっとも小計100％バックを活用して利益を得ることが出来るのはこの人たちです。
売上を増やす最大のハードルである指名客の確保がすでに出来ているので後はお客様をお店に呼ぶだけです。
元々のお店と同じだけの売上であっても歩合率の違いから40％～50％ほど手に入る給料額が増えるでしょう。
※以前のお店の歩合率と100％との差分だけ増える

下記で紹介している小計100％バックの特典の多くが経験者・移籍者向けなのもそのためです。
一部のお店ではこの特典自体を一種の「移籍金」扱いにしている場合もあります。

特集：ホストクラブ業界の移籍について解説

自信のあるホスト未経験者・新人ホスト

ホストとしての能力・センスに秀でていると自信がある方ならばホスト未経験・新人ホストであっても小計100％バックを選択するのも良いでしょう。
ハードルは高いですが、上手く行けば多くの新人ホストが固定給である「最低保証給」に甘んじているなか、はるかに高い給料を得ることができます。

その他、お店側はホスト未経験者や新人ホストに対しての小計100％バックの期間をその難易度から長めに設定していることが多いのでチャンスが広がります。

特集：新人ホストが売れるには？