バー・ボーイズバーの求人情報&業種解説

バー・ボーイズバーの求人情報&業種解説

女性にとっては遊び場として、男性にとってはバイト先として近年注目を集めている「ボーイズバー」についてまとめました。
法律上のジャンル、サービス内容、営業時間、料金、働くスタッフの仕事内容など。
類似の業種であるホストクラブとの比較も行っています。

バー・ボーイズバー
求人検索&解説
更新日:2024.12.25
バー・ボーイズバー解説目次

ボーイズバーとは

男性スタッフのみで構成されるバーのことです。 通常のバーと同様にカウンター越しにお酒や会話を提供しますが、より「接客(会話)」に重きを置いているのが特徴です。2010年頃から増え始めた比較的新しい業態です。

メインターゲットは女性ですが、男性の入店も可能です。

法律上の分類と営業時間

ここがホストクラブとの決定的な違いを生むポイントです。

法律上の分類:「深夜酒類提供飲食店営業」

居酒屋やスナック、通常のバーと同じ分類です。いわゆる風営法(風俗営業)の許可が必要なホストクラブとは異なります。

深夜酒類提供飲食店営業とは深夜0時以降にお酒を主として営業する飲食店を対象とした分類で、食事の提供が主であるファミレスやラーメン・牛丼屋などとは違います。

営業時間:制限なし(24時間営業が可能)

多くの店は18時~21時頃に開店し、翌朝5時~6時頃まで営業します。

ホストクラブのような深夜営業の制限(1時~6時の営業禁止など)がありません。

スタッフを十分に確保できれば24時間営業も可能ですが、実際に24時間営業を行っているお店はほとんどありません。

店舗の規模・広さ

ボーイズバーにはあまり大きな店舗は存在しません。ホストクラブで言うところの「小箱」に該当するような10~20坪くらいの店舗が一般的で、カウンターの他にテーブル席が少しあるくらいです。ゆったりとお酒を楽しむにはちょうど良いサイズの店舗が多いです。

接客スタイル

一般的なバーと大きくは違いません。注文を受けてお酒を作ったり、後片付けを行ったりしつつ、その合間にお客様と会話をします。

ホストとは異なり、1人のお客様だけに専念するわけではありません。常に周囲に気を配り適宜対応する必要があります。

友人・知人と一緒に来店するお客様も多く、お客様同士で会話を楽しんでいる場面もあります。そんな時は無理に会話に入る必要はなく、あたかもその場に存在していない「空気」のようになることも求められます。

料金体系

ボーイズバーの料金は主に以下の4つを合計したものです。全体的にホストクラブよりはリーズナブルですが、一般的なバーに比べると少し高級です。

ドリンク・飲食代
お客様が注文したドリンク・フードの代金です。高いお酒もありますが、1,000円前後で飲めるお酒も多いので通常のバー感覚でも楽しめます。
チャージ料金(テーブルチャージ)
席料のことです。限られた店内スペースを確保する為に支払う代金。ボーイズバーの場合は時間ごとに料金が発生する場合が多いです(1時間○○円など)。
※入店時の1回分のみの店舗もあります
TAX(税)
物やサービスを購入した際に支払う消費税です。店舗によっては後述するサービス料をこちらに加算する場合があります。
サービス料
お客様へ提供するサービスに対する代金です。固定額ではなく、飲食代に%でかけられます。割合は各店で異なり、約10%~30%ほどです。

ボーイズバーの料金を知ることは客側の立場として重要ですが、働く側にとっても無視できません。後述する給料システムで触れますが、売上額から換算する歩合給が存在しますので基本的な仕組みは知っておいて損はありません。

年齢制限

法律上、働く側も利用する側も18歳未満はNGです。主なサービスがお酒の提供なので20歳以上が推奨です。

たとえ18歳でも高校生は基本的に入店を断られます。法律上は問題なくとも、店舗側が無用なトラブルを避けるために自主規制しているからです。

利用者層、利用シーン

ボーイズバーは男性スタッフによる接客が売りなので利用者のほとんどが女性です。価格がリーズナブルな為、学生やOLの他に主婦の利用も少なからずあります。

仕事終わりに通常のバー感覚で訪れるお客様もいますし、ホストクラブには抵抗があるが、少し似た雰囲気を味わいたいとボーイズバーを訪れるお客様もいます。その他、キャバ嬢が仕事終わりのアフターに利用することもあります。

男性向けのボーイズバーもある

利用者層として女性が多いと前述しましたが、逆に男性向けに特化したボーイズバーもあります。いわゆるゲイ向けのお店です。

数こそ少ないですが、都市部にはいくつかあります。これまで解説したボーイズバーとは少々サービス内容が異なる場合があります。店内でのバーテンダー・ウェイターとしての仕事は主ではなくなり、別のサービスが求められます。

ホストクラブとの違い

よく類似の業種として比較されるホストクラブとの違いについて表にまとめました。すでに解説した内容も含みます。

ボーイズバーとホストクラブの違い
項目ボーイズバーホストクラブ
営業時間24時間営業可
※深夜営業が可能
1部営業:~24時まで
※特定の地域では~25時
2部営業:午前6時~
3部営業:12時頃~
の3種あり
接客カウンター越し
対面での接客が主
お客様の隣に座っての接客(接待行為)
料金リーズナブル
ドリンク・飲食代の他、チャージ料金があり、一部の店舗でサービス料が必要
やや高い。
1本1000万円以上するお酒もある
サービス料がほぼ必須
客層一般のお客様が多い(学生・OL・主婦)
男性の来店もある
水商売・風俗などナイトワーク系の仕事に従事する女性が多い
指名制度あり、だが永久指名制でないことが多い永久指名制
体験入店無い事もある。基本的に体験入店は可能

各項目について簡単な解説を以下に。

営業時間

ボーイズバーの方が営業時間の自由度が圧倒的です。

ホストクラブは24時(歌舞伎町など一部の地域では25時)~午前6時に営業できません。少しでも営業できる時間を有効利用しようとして生まれたのが3部営業ですが、ほとんど定着はしていません。最近では2部営業のことを「朝ホスト」と呼ぶことが増えてきました。

接客スタイル

お客様と男性スタッフの距離が大きく異なります。

ボーイズバーではカウンターを間に挟んで接客を行います。ホストクラブではお客様の隣に座って接客を行います。隣に座って接客することを「接待(せったい)」と呼びます。

接待の有無は法律上の営業形態が変わるのでとても重要です。遵守すべき法律も異なります。

料金

ボーイズバーの方が全体的にリーズナブルです。ホストクラブのように1本で100万~1000万と言った高級ボトルは基本的にありません。また、テーブルチャージやサービス料など飲食物以外の料金も安めです。

客層

ボーイズバーの方が一般のお客様の割合が多いです。営業時間的にも、料金的にも圧倒的に利用しやすいからです。

ホストクラブには同じナイトワークで働く同業の女性の割合が多いです。仕事の話を隠すことなくできたり、ストレス発散にはホストクラブの密着した接客が求められるためです。ナイトワーク系の仕事に従事している女性は収入が多く、高い料金体系でも気にせず遊べることも関係しているでしょう。

指名制度

両方とも指名制度自体はありますが、接客の違いを表すかのようにその「濃さ」が異なります。

ボーイズバーにおける指名はその場限りのものです。来店ごとに指名するスタッフを変えても良いですし、指名自体をしなくても良いです。その時の気分で選ぶことができます。

ホストクラブの場合、指名は基本的に永久です。よほどの理由がない限りは変更できず、来店のたびに同じホストが接客担当として対応します。ボーイズバーに比べて擬似恋愛要素が強い接客を行うため、店内でお客様の取り合いを禁止する意味合いがあります。

体験入店

店舗の雰囲気や在籍スタッフ、客層まで知ることができると便利な体験入店ですが、ボーイズバーでは実施していないことが多いです。不便さはありますが、ホストほど特殊な接客を行うわけではないので通常のバイトだと思って面接まで進みましょう。

類似の業種・名称

ホストクラブほど違いがなく、ほとんど同じ営業形態で名称が異なる業種として以下のものがあります。

サパー

ボーイズバーに比べてやや賑やかな雰囲気の店舗が多いです。大学生のコンパの雰囲気・ノリを想像すると近いかもしれません。一般のお客様の利用が多いですが、ボーイズバーと同様に水商売系の女性がアフターとして利用することも多いです。

名称は様々あり、サパークラブ、メンズサパークラブ、メンズクラブなどとも呼ばれています。

メンズバー

ボーイズバーに比べるとやや大人びた雰囲気の店舗が多いです。一般的なバーにより近く、男性でもあまり抵抗無く遊べます。ボーイズバーと呼ぶほど従業員が若くない店舗がこの名称を使うこともあります。

メンズパブ(メンパブ)

ボーイズバーとほとんど違いがありません。東海地方、特に名古屋ではこの名称を使う店舗が多いです。

ボーイズバーでの仕事と求人情報について

ここからはホストワークでも取り扱っているボーイズバーの仕事内容や求人情報について解説しましょう。

募集されている職種

ボーイズバーで最も多く募集されているのはやはりバーテンダー。お酒を作り、接客を行うボーイズバーで要となる仕事です。一般のバーにおけるバーテンダーに比べるとお客様との会話が重視されているため、あえてホストとして募集するボーイズバーもあります。

続いてはウェイター(内勤)。バーテンダーのサポート役や裏方を担当する仕事です。事務的な仕事も含まれるので一般的なPCスキル(タイピング等)が求められることもあります

主な仕事内容

一般的なバーと共通する部分も多いですが、「接客(会話)」の比重が高いという点で独自の業務内容が含まれます。

バーテンダー(キャスト)の業務

ドリンク・カクテルの作成
お客様の注文に応じたお酒を作ります。ビールやハイボールだけでなく、シェイカーを使ったカクテル作りも求められます。未経験の場合は、簡単な割り物(水割り・ソーダ割り)からスタートすることが多いです。

カウンター越しの接客(会話)
ホストクラブのように1対1で会話をするのではなく、カウンター内から複数のお客様に気を配り、時にはお客様同士の会話を繋げたり、逆にグループ客の会話を邪魔しないよう「聞き役」に徹したりするバランス感覚が必要です。

洗い物・グラス管理
使用したグラスやシェイカーを洗い、拭き上げ(ポリッシュ)を行います。常にピカピカの状態を保つことが、お店の質に関わります。

ウェイター(ホール・内勤)の業務

ホール業務全般
お客様の案内、おしぼりの提供、オーダーの伝達。完成したドリンクの配膳(サーブ)や、空いたグラス・お皿の回収(バッシング)。灰皿の交換、テーブルの清掃など。

バックヤード・開店/閉店作業
お酒や割り材(氷、水、炭酸など)、備品の在庫確認と発注・買い出し。店内の掃除、トイレチェック。

事務・会計業務
お会計の計算やレジ打ち。簡単なPC作業(売上入力、顧客管理など)が含まれることもあります。お店によっては、SNSの更新や求人管理などの運営業務を任されることもあります。

給料

正社員(レギュラー勤務)とバイト勤務で異なります。前者の場合は月給制が主で、最初は約20万円前後が多いです。後者の場合は時給制が主で、最初は約1,000円前後が多いです。

ボーイズバーもナイトワーク業界の仕事に含まれるので昇給や昇格は随時行われることが多く、個人の頑張りが給料に反映されやすい特徴があります。

接客を担当するスタッフの場合は指名を受けることで歩合給が発生します。ホストに比べるとその額は少ないですが、人気のスタッフであれば固定給の倍以上を稼ぐことも可能です。日払いや週払いに対応してくれる店舗は比較的多いです。

待遇

交通費の支給、有給休暇制度、慰安旅行など働きやすい環境やスタッフの懐に優しい制度を設けている店舗が多いです。

遠方から上京してくる方向けに寮を用意している店舗もありますし、色々と物入りな方には嬉しい入店祝い金を支給する店舗もあります。

ボーイズバーを運営している会社は関連企業をいくつか経営している場合もあり、提携のヘアサロンや飲食店などを割引利用できることもあります。

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