ホストクラブの求人情報&業種解説

ホストクラブの求人情報&業種解説

『ホストワーク』が掲載している求人情報の大本命。ホストクラブに関する解説記事です。
営業時間、提供するサービス、年齢制限、客層などこれからホストクラブに関する基本的な情報をまとめました。
働く男性向けの情報だけではなく、遊ぶ女性向けの情報もあります。

業種
ホストクラブ
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更新日:2024.12.25
ホストクラブ解説目次

ホストクラブとは

ホストクラブとは

ホストと呼ばれる男性従業員が女性客の隣に座って接待をする社交飲食店の総称です。この名称は「客を招く側の男性主人」を意味する『HOST』と「社交団体」を意味する『Club』を組み合わせた造語です。

誕生

ホストクラブは1960年代半ばに誕生しました。当時はグランドキャバレーを改装したダンスホールがメインの造りでダンス講師がレッスンの合間にサロンスペースで接客を行うスタイルでした。

現在のホストクラブの基礎となったと言われるお店が「クラブ愛」。ホストクラブの父とも称される愛田武が1971年にオープンしました。現存する最古のホストクラブです(店名は「愛本店」に変更。)

認知度の高まりと利用者層の変化

1990年代以前のホストクラブは40代を中心に年配の女性客の利用が多く、ホストも演歌歌手風で、スーツを着込み「大人が集う店」というイメージが強い時代でした。

しかし1990年代の中頃からは現役・元ホストのタレントやホストクラブを題材とした漫画やメディアの普及に伴い「若い女性でも楽しめるお店」に様変わりし、ホストもお客様も低年齢化が進みました。

2000年以降には「ホストをモデルとして起用」したテレビ番組やファッション雑誌が登場し社会的認知度がさらに高まりました。ネット時代の今日では情報交換も盛んに行われ、20代の男女が集う華やかな社交場へと、時代とともに変化しています。

進化・変化するホストクラブ

ツールの進化と共にホストクラブの営業形態も変化しています。

店舗を持たずに直接お客様とデート等のサービスを行う「出張ホスト」や、直接会うことなくモニター越しに接客する「オンラインホスト」など、新しい動きは常にホストクラブ業界にはあります。

詳しくは後述の「新しいホストクラブの営業形態」にて解説します。

ホストクラブの営業時間

ホストクラブの営業時間

ホストクラブの営業時間は大きく3つに分けられます。 ※開店・閉店時間の詳細は各店で異なります。

1部営業

18~21時頃に開店し、深夜24時まで営業。営業終了時間は法律で定められています。

歌舞伎町や大阪ミナミなどは限定的に25時までの営業が可能です。現在のホストクラブ業界で最もスタンダードな営業時間と言えます。

2部営業

午前6時頃に開店し、10時~正午くらいまで営業。営業開始時間は法律で定められています。法律が改定される以前は「日の出」という表現でしたので季節によって開店時間が異なっていました。

1部営業店が飽和状態になっている歌舞伎町で近年その数を増やしている営業時間帯です。朝に開店することから「朝ホスト」とも呼ばれています。

地域によっては条例で営業開始時間がもっと遅くなる場合があります(午前9時~など)。

3部営業

正午前後に開店し、夕方~夜まで営業。ホストクラブ=夜の概念を覆す新しい時間帯です。

昼間に自由な時間がある学生やフリーターや主婦層をターゲットにしています。誕生からまだ日が浅く、認知度も低いです。大手グループのホストクラブ以外ではほとんど見かけません。

ホストクラブの定休日

ホストクラブの定休日は各店で異なります。

比較的共通している定休日があるとすれば、それは「締め日の翌日」&「月の初日」の2つです。締め日は月内の最終営業日であることがほとんどなのでこの2つのタイミングはほぼ同じです。

月の売上を決める最終日である締め日は特に盛り上がるため、その翌日を休みにしてホストに休養を与える意味合いもあります。

美容院・床屋は月曜or火曜、不動産屋は水曜日など業種によって決まった曜日に休む場合がありますがホストクラブ業界には当てはまりません。

増加する週休2日制

ホストクラブはお客様が来店すればするほど儲かるため、長らくは週休1日のお店が多かったのですが、近年では事情が変わっています。

働くホストのモチベーションアップや身体の健康など、福利厚生を充実させる意味合いで週休2日制を導入するお店が増えています。

実際に定休日を増やしたお店の多くは売上を下げることなく効率的に稼げているようです。

有給休暇制度の導入

給料が発生する休みである有給休暇がホスト業界に浸透しつつあります。

本来、ホストクラブとホストの関係性は雇用主と従業員ではなく店側が業務委託する形です。そのため、有給の概念はほとんどありませんでした。

しかし、業界全体で福利厚生を見直す動きが活発になり始め、他店との差別化の一環として有給休暇制度を導入するお店が増えています。

取得の条件などは各店で異なる可能性が高いので事前に確認しておきましょう。

ホストクラブの広さや席数の違い

歌舞伎町ホストクラブ「AWAKE(アウェイク)」の店内 ※画像は歌舞伎町のホストクラブ「AWAKE(アウェイク)

ホストクラブはその広さや席数で小箱(こばこ)、中箱(ちゅうばこ)、大箱(おおばこ)に分けられます。明確な基準はありませんが、大よそは以下の通りです。

ホストクラブの広さの分類
種別広さ席数ホスト数
小箱15坪~30坪10~20席5~15名
中箱30坪~80坪20~40席15~40名
大箱80坪~40席~40名~

小箱だからダメ、大箱の方が良い、とは一概に言い切れません。集客力とホストの数のバランスが重要です。

お店が小さいためにお客様の入場を制限しなくてはならなくなれば売上のチャンスを逃してしまいます。逆に、広いお店なのにお客様が少なければ寂れた雰囲気になりますし、家賃等の固定費が重くのしかかります。

頻繁に集客が席数をオーバーするようになると「拡大移転」が行われます。

ホストクラブが提供するサービス

ホストクラブでは様々なサービスが提供されています。以下にまとめました。

ホストによるトーク

ホストはこのために存在していると言っても過言ではありません。巧みな話術でお客様を楽しませましょう。

ホストが一方的に話してばかりではダメです。いかにお客様に気持ちよく話してもらえるかの方が重要。なぜならば多くの女性は話をすることでストレスを発散することがきるからです。

お酒

本格的なバーなどには劣りますが、ホストクラブには実に様々な種類のお酒があります。

気軽に飲めるチューハイから、ホストクラブのお酒の代名詞であるドンペリ、お店やホストのラベルが付いたオリジナルボトルまで。最近では「エンジェル」などSNS映えするお酒も人気です。

お酒を調合したカクテルの提供も行います。本格的なお店ではバーテンダーを別に雇用することもあります。

お酒の提供はその場を盛り上げるだけではありません。その代金はホストの給料に直結しますのでかなり重要です。

シャンパンコール

ホストクラブの賑やかなイメージの定着させたのがシャンパンコール。歌舞伎町の最大手グループであるグループダンディのホストクラブが発祥のパフォーマンスです。

シャンパンに限らず、一定の金額以上のお酒を注文してくれたお客様に対して行われます。リズムに乗せて感謝の気持ちを伝えつつシャンパンコールに参加したホスト同士でお酒を頂きます。

1つのテーブル、1人のお客様の元に多数のホストが集まるので店内での注目度は高まり、お客様の満足感・優越感を満たすことができます。

フードの提供

ホストクラブでは食事もできます。お酒と相性の良いおつまみ系や女性には嬉しい低カロリーのサラダなど。その他、夜のお店ではおなじみのフルーツ盛りもあります。

大箱のホストクラブでは専属のキッチンスタッフを雇用していることがあり、店内調理の本格的なメニューや日替わり・週替わりのバラエティに富んだフードを提供することもあります。

ショー・出し物の披露

店内にショーを行うスペースがある場合、歌やダンスでお客様に楽しんでもらいます。各種イベント時に行われることが多く、事前にホスト同士で練習して完成度を高めます。即興で行うことは少ないです。

関西のホストクラブ場合、その土地柄から漫才を披露するホストもいます。

ホストクラブの年齢制限

ホストクラブには誰でも入れるわけではありません。遊ぶお客様も働くホストも18歳未満はNGです。法律で決まっていることなので違反はできません。

事前に年齢確認が行われます。働く側・遊ぶ側、どちらの立場だったとしても年齢確認が雑なホストクラブには注意が必要です。

お客様の年齢確認のタイミング

お客様の年齢確認は初回来店時に行われます。店舗ごとに確認が必要なのでホスト遊びのベテランも新しいお店に行けばやはり確認を求められます。

ホストの年齢確認のタイミング

ホストの年齢確認は実際に働く前の面接・面談時に行われます。

面接のみであれば未成年が発覚した時点で帰らせることで法律違反にはなりません。しかし面接後に続いて行われることが多い体験入店で接客体験を行う場合はそうはいきません。

年齢確認に必要な書類

基本的に身分証として使えるのは「運転免許証」「パスポート」など顔写真の入った公的なものです。店舗によっては「保険証」「学生証」「住民票」などでも可能ですが、別途書類を求められるかもしれません。

どうしても遊びたい・働きたいからと言って年齢詐称してはいけません。未成年を遊ばせた・働かせていたことが発覚すれば、ホストクラブは営業停止か、最悪廃業を余儀なくされてしまいます。

年齢詐称が悪質だった場合、ホストクラブ側が負った損害について責任を問われる可能性があります。

ホストクラブの料金システム・仕組み

ホストクラブの料金システム・仕組み

ホストクラブで遊びたい女性は知っておいて欲しい料金についてのまとめです。仕組みを知らずに高額な請求をされてしまうことにならないように確認しておきましょう。

ホストの仕事に興味がある男性にとっても給料に関わる話なので知っておいて損はありません。

料金の内訳

最終的にお客様が支払う料金は、以下にまとめた4項目の合計です。

セット料金

お店の利用料であるチャージ・テーブルチャージ(席料)と、お酒を飲むための基本セット(氷、割り物※水など、おつまみ)を合わせた料金です。

ハウスボトル(無料で飲めるお酒)があるので高いお酒を注文しなくても遊べますが、初回利用時のみに限るお店が多いです。

ホスト側の立場からすると、少しでも売上をアップさせるために追加のお酒の注文をお客様にお願いしたいところです。

セット料金は各店で決められた時間ごとに料金が発生します。

だいたい1時間、90分(1時間30分)、2時間、フリータイム(制限なし)に分類され、金額は大よそ2,000円~5,000円。

初回利用時は大幅に割引されることが多く、中には無料のお店もあります。

セット料金は自動延長制が基本です。お客様側が遊び続けている間は料金が加算されていきます。

1時間2,000円のお店の場合、極端に言えば1時間1分が経過した時点でセット料金の合計は4,000円になります。

まともなお店・ホストであれば、時間の区切りが近づいた段階でお客様に確認をしますのであまり神経質になる必要はありません。

指名料

特定のホストに接客を担当してもらうための料金です。

初回利用時はまだ担当ホストが決まっていない段階のため、特に希望がなければ10~15分おきに入れ替わりでホストがお客様の席に訪れて接客してくれます。この時点では指名料はかかりません。

順番に席についてくれた中にそのまま残ってもらいたいホストがいる場合や、お店の中で気になるホストを自分の席に呼びたい場合は指名料が必要になります。

指名料はだいたい3,000円前後ですが、初回利用時は無料であったり大幅に減額されることが多いです。

初回利用時の最後に指名ホストを決めるのが一般的です(強制ではありません)。2回目以降はその指名ホストが自動的に接客を担当するのですが、指名料は毎回発生します。

指名料はホスト側にとって欠かせない収入源です。お客様が支払った金額の一部、もしくは全部がホストの給料になります。

指名してくれるお客様が多い、来店頻度が高いお客様が多いホストであれば指名料だけで月に数十万の収入になります。

お酒、フードの料金

お客様が支払う金額の大部分を占めるのがお酒・フードの料金。

ホストクラブではビール・チューハイなど1,000円前後のお酒から、ドンペリ・ルイ13世・リシャールなど数十万~数百万円のお酒まで幅広く取り扱っています。フルーツ盛りなどに代表されるフードもあります。

どれも値段が判らないなどということは無く、メニュー表に記載してありますので自分の予算の範囲内で注文しましょう。

シャンパンなど保存が利かない飲み物以外は残った分をボトルキープできます。お店で保存してくれているので次回来店時に飲みましょう。

但し、永遠にキープできるわけではありませんので期間が開くと廃棄されてしまいます。

サービス料

ホストクラブの店内で提供されるサービス全般に対する料金です。

これまでに紹介した料金とは性質が異なり、固定額ではありません。セット料金や指名料、お酒やフードの飲食代に上乗せされます。

割合は20%~40%くらいです。飲食代の合計金額が10,000円であれば、サービス料を上乗せした12,000~14,000円が最終的にお客様が支払う金額です。

その他の料金

お客様の利用状況に合わせてかかる料金です。

同伴料

ホストと共に来店する同伴出勤に必要な料金です。料金は1,000円~3,000円ほど。

実際は単に一緒に来店するだけではなく、事前にデートなどで2人で楽しむ時間があります。

初回料金と通常料金

初回料金とはそのままの意味で、初めてお店を利用する際に適用される特別料金です。

セット料金が割引・無料になる、1セット時間が延びる、一部のお酒がサービスになるなどメリットしかありません。

指名ホストを決めた時点で初回料金は終了し、通常料金に切り替るのが一般的です。余計な出費を減らしたい方は最後の最後まで指名ホストを決めるのを保留しておきましょう。

ホストクラブが多い地域や立地

ホストクラブの多くは歓楽街にあります。有名なのはやはり新宿歌舞伎町。その他には北海道のすすきの、名古屋の栄、大阪のキタ・ミナミ、福岡の中洲があります。

歓楽街にホストクラブが多いのは、メインの客層である水商売・風俗業の仕事に従事する女性が多く訪れるからです。

彼女たちが仕事終わりに遊べる施設はそれほど多くありません。お酒を飲み、仕事の話を気兼ねなくできるホストクラブはストレス発散の場として重宝されています。

ホストクラブが自前の店舗を建てることは基本的にありません。ビルイン型と呼ばれる形態をとるのが普通で、雑居ビルに入居して営業しています。

通りに面した1階は路面店と呼ばれ集客力が高いのが特徴ですがホストクラブのほとんどは2階以上か地下です。これは単に家賃の安い物件を選んでいるからですが、稀にビルのオーナー側から1階の利用を断られている場合もあります。

ホストクラブの内装や設備

内装はホストクラブの個性を最も表したもの。各店独自の趣向で作られています。共通するキーワードがあるとすれば「非日常」や「豪華」でしょう。

有名デザイナーを起用し、1億円以上の資金を投入するホストクラブもありますし、2階分のスペースを利用してお城のような内装に仕上げたホストクラブもあります。

基本的な設備はテーブルとソファ。バーカウンターや前述したショーを行うステージがあるお店も。レトロなスタイルのホストクラブではピアノなどの楽器があり、BGMを生演奏してくれます。

VIPルームは特別な時間を過すホストとお客様のための個室。多くのホストクラブにあります。

ホストクラブの席には仕切りがありますが基本的に隣の席は近いです。VIPルームはメインの席と離れた場所、1段高い場所にあるためプライベートな空間を確保できます。通常の席に比べて料金は高いですが、お互いにとってその価値は十分にあります。

ホストクラブの開業

ホストクラブの経営に興味がある方もいらっしゃるでしょう。簡易的ではありますが、ホストクラブの開業についてまとめました。

ホストクラブの新規オープンに制限はなし

歌舞伎町や大阪などホストクラブが多く営業している繁華街では毎月のように新規ホストクラブがオープンしています。

ホストクラブは法律上の分類で「風俗営業」とされていますが、実際の性的サービスを行う風俗店と異なり(※)、新規オープンに制限がありません。但し、風俗店などと同様に学校や病院などの施設の近くでは営業できないなどの制限はあります。
※風俗店は現状デリバリーヘルス以外の新規オープンに大きな制限があります。

開業には警察からの許可が必要

ホストクラブを開業したいからといって誰でもできるわけではありません。営業の許可を得るために管轄の警察に必要書類を提出しなくてはなりません。

書類の作成は個人でも可能ですが、不備なく書類をまとめるのはかなり難しいです。ただでさえ、許可が出るまでに数週間かかりますので不備があるたび修正した書類を作成・提出しているとあっという間に数ヶ月経過してしまいます。

お金がかかりますが、専門の行政書士に依頼するのが最善の策です。

求人募集は専門サイトがオススメ

ホストクラブを開業しても肝心のホストがいなくては営業出来ません。他店からの引き抜きやスカウトなどは手っ取り早いですが、移籍金や手間代など膨大なお金がかかります。

当サイト「ホストワーク」を初めとした専門求人サイトの利用が比較的安価でオススメです。優秀な人材を常に確保出来る様に長期スパンでの利用が推奨です。

実際に開業しているのはどんな人?

ホストクラブを開業する人のほとんどはホストです。

現役ホストの場合は元々のホストクラブが拡大する形で新規オープンすることが多いです。拡大が続けばやがてグループを形成する事になるでしょう。

元ホストの場合も以前に所属していたホストクラブに関連した形で開業する場合がありますが、独立して開業することもあります。後者の場合は特にオーナーとして最高権力者の立場に就くので腕の見せ所です。

ホスト経験がなくても開業できるのか?

手続き上はもちろん可能です。但し、開業後の運営となると話は少々異なります。

ホストの経験がない分、不安・不満・要望など現場の状況把握が難しくなります。

ホストクラブはホスト個人の力量で大きく経営状況が左右されるのでそのケアが大切です。彼らの気持ちに寄り添った経営がお店を長続きさせるには必要です。

将来ホストクラブの開業を視野に入れているを男性であれば、一度ホストの仕事を体験してみることをオススメします。仕事について知れることはもちろんのこと、横の繋がりの強い業界で様々な人たちとコネを作ることができます。コネは開業後にも大いに役立ってくれるでしょう。

ホストクラブのグループとFC

ホストクラブにとって他店は基本的に売上(シェア)を争うライバルですが、全てと敵対しているわけではありません。友好的関係であるグループとFC(フランチャイズ)について紹介します。

グループ

トップに同一の、もしくは友好的関係のオーナーが存在するホストクラブによって形成されるのがグループです。すでに存在している2店舗以上がグループを組むこともありますが、基本的には人気の店舗が新規開店を続けて拡大していく過程でグループは形成されます。

グループは知名度アップやブランディングが店舗単独に比べて容易で、集客・求人上のメリットが大きいです。また、その地域のホストクラブ業界への影響力も上がります。傘下の店舗を巻き込んだ大規模なイベント等も実施しやすく更なる利益を上げる事ができるようになります。

グループと言っても大小様々です。全国に展開して傘下のホストクラブが30店舗を超えるグループがあれば、2店舗のみのグループもあります。

FC(フランチャイズ)

フランチャイズとは親企業に対してロイヤリティ(お金)を支払うことで知名度やノウハウなどのメリットを享受する仕組みです。

双方にとってメリットが大きいので近年のホストクラブ業界ではグループ拡大の手法として定着しつつあります。

遠隔地にグループの範囲を広げるのもフランチャイズならではのメリットと言えるでしょう。
※歌舞伎町のホストクラブグループがすすきのや沖縄にグループ店を持てる。

但し、デメリットが無いわけではありません。本質的には経済的・金銭的な「契約」のため関係が解消されることもあります。拡大の後に形成されるグループと比べて店舗同士の繋がりは弱いです。

ホストクラブの基本ルール

どんな遊びにも、どんな職場にもルールがあります。代表的なものをいくつか紹介します。接客におけるルールに関しては専門の特集記事をご覧下さい。

ホストは永久指名制

ホストクラブではお客様は自分の接客を担当するホストを指名します。担当するホストはよほどの事情がない限り変更はできません。

お客様にとっては不自由なだけかもしれませが、このルールが存在しなければ店内のホスト同士で指名客のとりあいが発生し様々なトラブルに発展しかねません。

売り掛け(ツケ)は基本NG

ホストクラブではしゃぎすぎて予算オーバーをしてしまうお客様もいます。ある程度の関係性を構築済みのホストとお客様であれば一時的にホストが肩代わりする形でその場は収まります。

あくまで一時的なものですから、月の売上を集計する締日(しめび※その月の最終日が多い)までに支払いましょう。ホスト側はただ待つのではなくある程度の催促をしないと実際に自分が負担する(給料から引かれる)ので注意が必要です。

最近はこの売り掛けがホスト業界の大きな問題として捉えられており、制度自体を完全に廃止するホストクラブが増えています。

直引きはNG

直引きとはお客様がホストに直接お金を渡すことです。本来であればお客様の飲食代から店側の取り分を引いたあとのお金がホストに支給されます。

直接渡すことでホストは得をしますが、お店側は利益を得る機会を失っているわけです。この行為を容認していてはお店側は潰れてしまいます。

個人情報を漏らさない

お客様の中にはホストクラブに通っていることを秘密にしている方も多いです。そうでなくても個人情報が世の中に漏れて喜ぶ人はあまりいないでしょう。

ホストクラブではお酒を飲む場面が多く、普段とは異なる振る舞いをする方もいます。一時的な感情で取り返しのつかない行動をしないようにしましょう。

未成年の飲酒はNG

ホストクラブとお酒は切っても切れない関係。18歳から遊べますし、働けますが飲酒はもちろん別問題。

20歳未満はアルコール類を飲めません。ホストクラブにはノンアルコールの飲料もありますのでそちらを利用しましょう。

ホストクラブの主な客層

ホストクラブで遊ぶ女性の多くは水商売や風俗店などナイトワークに従事する方です。一般的な仕事に比べて収入が多いため、ホストクラブで使ってくれるお金も大きいです。

1部営業・3部営業など営業開始の時間が比較的早いホストクラブの場合は主婦・学生が訪れることもあります。一人当たりの単価は低いかもしれませんが、多くのお客様から指名をもらえれば十分に稼ぐことができます。

歌舞伎町などメジャーな歓楽街であれば女性有名人・タレントがお忍びで来店することもあります。週刊誌等で過去に何度も女優・タレント・モデルのホストクラブ通いが話題になっていました。タレントとしてのランクにもよりますが、一晩で数千万円など使う金額が相当派手になるのでホストクラブ側の利益はかなり大きくなります。

新しいホストクラブの営業形態

ホストクラブの誕生から50年以上。時代に合わせて新たな営業形態がいくつか誕生しています。

出張ホスト

特定のお店を持たず、ホストがお客様の元へ派遣される営業形態です。

お客様はお店のHPなどから希望のホストを選びます。待ち合わせ場所を決めて落ち合い、デートを楽しみます。

料金は利用時間ごとに加算されるのが一般的で、その他に指名料やホストの交通費(待ち合わせ場所までの)がかかります。お店にもよりますが、お金さえ払えば全国どこにでも出張は可能です。

デート中に何をするかは特に決まっていないので自由です。普通のホストのようにお酒を飲む必要はありません。

ホスト側も遊ぶ側も自由度の高い出張ホストですが、それゆえにトラブルが起こりやすいのも特徴です。仲介・管理役のスタッフが現場にいない為、ある程度はホスト自身が対処する必要があります。

オンラインホスト

2020年、新型コロナウィルスが猛威を振るった影響で新たに誕生した(おそらく)業種です。ホストとお客様のやり取りは完全に画面越しで行われます。

自粛や制限でお店に通えなくなった常連のお客様の他、気軽にホストと話してみたい女性が利用しています。オンラインホストをきっかけに実際にお店に足を運ぶようになったお客様もいます。

ホストクラブ業界では新しい集客のシステムとして注目されています。

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