元ホームレス！大阪ミナミのALLWHITE-west「雪」インタビュー

母親と進路で意見が対立、家出してホームレスに

ホームレス生活をしていた時期があったと聞きましたが、その理由とは？

雪：ホームレスになったきっかけは…その当時、母子家庭だったんですけど当時、母とめっちゃ仲が悪くなって…

ダンスの専門学校に通ってたんですけど、卒業のタイミングで進路のことがあって…

母は、ダンサーとかアイドルとかになってほしいって思ってたみたいで、僕自身はモデルになりたいっていうのがあって、方向性が違って…

それで、家飛び出したっていうのが最初のきっかけですね。

ホームレス生活ってどんな感じですか？

雪：家を飛び出してすぐは、女の子の家とか、友達の家を点々としました。

最初の1ヶ月ぐらいは全然、なんて言うんですか、行くとこあったし余裕な感じでしたけど…

やっぱり2ヶ月、3ヶ月ってなってくると、泊めてもらえるところがなかったりとかして、マッチングアプリで女の子の家に泊めてもらったりしてましたね。

で、ほんまに行けるところが今日ないってなった日に、天王寺とかの駅の～なんて言うんですか、シャッターが閉まるんですけど、そのシャッター脇みたいなとこに寝てたりとかしてました。

やっぱり家があるのが普通やったから、お風呂入ったり毎日できるのが当たり前で「ちょっと今日しんどいからお風呂入らんとこ」とかできてたんですけど、ホームレスしてた時は、お風呂なんかないし、駅とか大きい駅の多目的トイレでほんまにメイク落としのシートでメイク落として、メイクして顔洗ったりとかボディータオルで体を拭いたりしてました。

前職は女性用風俗！？

女性用風俗で働いていたって本当ですか！？

雪：はい、女性用風俗で働いてたっていう知り合いがいて、女性用風俗ってどうなのっていうのを聞いたら、あ、別にそんな世間のイメージ通りじゃなくて…

もちろん、すごい痛いお客様も来るけど、可愛い女の子も、そういうサービスだけなくてデートとか行くだけでも手当みたいなのもあるよって聞いて、ちょっとやってみようって軽い感じでしました。

でも、そこで学んだホスピタリティが今でも役に立っています。

女性用風俗の収入っていくらくらいですか？

雪：女性用風俗には2ヶ月ぐらいしか働いてなかったのですが、そのお店には新人期間っていうのがあって、最初の3ヶ月はノルマがあるんです。

そのノルマを達成したら新人期間が終わるんですよ。

新人期間の時は、僕の働いたお店は90分1万円で、手取りはその半分の5,000円くらいとかでしたね。

ALLWHITE-westに移籍して給料が2～30倍に

ALLWHITE-westには移籍での入店とのことですが、移籍前のお店ではどうでした？

雪：それも2ヶ月ぐらいしか働いてなくて、当時コロナで…

コロナの割には初回とか送りとかも取れてましたけど、システムとかも違いますし…そんなには…

ALLWHITE-westに入って思ったのは、質が全然違うなと思います。

30万～40万っていう高額のシャンパンとかをお願いできる関係性になれる方がこっちの店の方が多いっていう実感はあります。

今現在の売上ってどれぐらいですか？

雪：明確な数字はちょっとあれ（NG）なんですけど…

前のお店と比べたらバイトっていうのもあったんですけど…

前のお店が毎日ラーメン食べれるくらいで…

今は、その当時の2～30倍ですかね…毎日ラーメンが2～30杯食べられます（笑）

インタビュアー：…今のラーメンて高いですよね（笑）

ホスト業界で成功する秘訣は何だと思いますか？

雪：僕が先輩になってからもめちゃめちゃ思ったんですけど、とにかく自分から仕事のことを聞きに行くことですね。

「先輩かっこいいですね」みたいな変な媚の売り方しても、めちゃ気持ち悪いじゃないですか？

ひたすらに仕事意識高く持って「このお客様に対してどうしたらいいですか？」とか、「初回の取り方」なんかを必死に聞いてたら「なんか頑張ってるな、こいつ」って、自然と可愛く見えてくるじゃないですか～。

1日1回、質問するぐらいの気持ちで出勤してたんで…

そしたらやっぱり。自然と会話する回数も増えますし、先輩からの学びの機会ももちろん多くなります。

先輩にも気に入られるし、売れやすくなるしみたいな感じだと思います。

ホストで成功し、変化した母親との関係性

ホストになった後、母親との関係に変化はありましたか？

雪：母は、ホスト自体に元々いいイメージは持ってなかったんですけど…

先月か先々月かに、ミナミの川沿いにある看板に載せていただいた時に、載ったよっていう報告をしたら…

その看板を写真撮ってくれて…頑張りやみたいな感じで、今は応援してくれてます！

母親とは定期的に連絡を取っていたのですか？

雪：まぁ、1ヶ月取らん時もあったら、まあ3日とかの時もあるし、来る連絡をどれだけ拒むかみたいな感じでしたね。

結局ホストになってからは連絡取るようになってます。

最初って売上が上がらないじゃないですか？で、ようやくサラリーマンの月収超えたぐらいの売上を出せたぐらいの時から、ちょっと自分の心にも余裕ができてちゃんと連絡できるようになりました。

ほんまに今年入って4月、春ぐらいに関係性も戻っていったって感じです。

AIR GROUPの歌舞伎町ホストに負けない

今後の目標は何ですか？

雪：今後の目標は…僕の個人としての目標で言うと、めちゃめちゃ意識してるのが、AIR GROUP（エアーグループ）って歌舞伎メインのグループなので歌舞伎町に負けないように。

ホストとして、売上面でもすごい負けたくないんですけど、やっぱり大阪ってその歌舞伎より面白いっていうので認識されてると思うんですけど…

ビジュアル面とか、ホスト力みたいなところで、歌舞伎にも負けないホストになりたいっていうのはめちゃめちゃあります。

もちろん、そこは売上も直結してくると思うんで。

他の店舗にどんどん勝っていけるような店にしたいなと思ってます。